ジムニー ノマド徹底ガイド:5ドア化で広がるオフロードの楽しみ

投稿日 2025-06-10

ジムニーシリーズ初の5ドアモデル『ジムニー ノマド』の特徴、主要スペック、価格、ジムニー/シエラとの違い、購入時のチェックポイントを解説します

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ジムニー ノマド徹底ガイド:5ドア化で広がるオフロードの楽しみ

ジムニー ノマドとは?

2025 年4 月3 日に発売されたジムニー ノマドは、ジムニー史上初となる5ドアボディを採用したニューモデルです。ラダーフレームや副変速機付きパートタイム4WDなど伝統の悪路走破性はそのままに、ホイールベースを+340 mm延長することで後席の居住性と荷室容量を大幅に向上させています。(suzuki.co.jp)

誕生の背景

  • ユーザーの「もう少し広ければ…」という声 3ドアのジムニー/ジムニーシエラは本格クロカンとして高い評価を得る一方、ファミリーユースでは後席と荷室の狭さがネックでした。
  • 国内外で高まる5ドア需要 インド(ジムニー5ドア)や豪州(Jimny XL)の人気を背景に、日本市場でも「使い勝手の良いジムニー」が求められていました。

主要スペック

項目ジムニー ノマド (FC)ジムニー シエラ (参考)
全長×全幅×全高3,890 × 1,645 × 1,725 mm3,550 × 1,645 × 1,730 mm
ホイールベース2,590 mm2,250 mm
最小回転半径5.7 m4.9 m
エンジン1.5 L 直4 DOHC (K15B)
変速機5MT / 4AT
WLTC燃費14.9 km/L (MT) / 13.6 km/L (AT)
乗車定員4名
価格(税込)5MT: 2,651,000円<br>4AT: 2,750,000円

出典:スズキ公式発表資料(suzuki.co.jp, suzuki.co.jp)

ノマドならではの装備・機能

居住性とユーティリティ

  • 後席ニースペース +90 mm:大人が長距離でも座りやすい。(suzuki.co.jp)
  • 荷室容量 211 L(4名乗車時):週末キャンプ程度の荷物なら十分確保。(suzuki.co.jp)
  • リヤドア採用でチャイルドシートの乗せ降ろしも楽々。

走破性は健在

  • ラダーフレーム+3リンクリジッドアクスルを継承。
  • 副変速機付きパートタイム4WDで悪路脱出性能は従来型と同等。(suzuki.co.jp)

先進安全装備

  • デュアルカメラブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)標準。
  • アダプティブクルーズコントロールはAT車に採用。(suzuki.co.jp)

グレード構成と価格

グレード変速機主な装備WLTC燃費価格
FC 5MT5速MT標準装備一式14.9 km/L2,651,000円
FC 4AT4速ATACC・ヒルディセント付13.6 km/L2,750,000円

※オプション:ブラック2トーンルーフ +55,000円、アークティックホワイトパール塗装 +33,000円 (suzuki.co.jp)

ジムニー/ジムニーシエラとの違い

項目ノマドシエラ
ドア数53
ホイールベース+340 mm 長い基準
荷室容量211 L130 L
最小回転半径5.7 m4.9 m
車重 (AT)1,190 kg1,130 kg

ポイント

  • 取り回しは若干悪化するが、高速直進安定性が向上。
  • 価格差は約15万円。広さと安全装備を考えるとコストパフォーマンスは高い。

メリット・デメリット

メリット

  1. ファミリーユース対応:5ドア&広い後席で使い勝手◎
  2. オフロード性能:従来のジムニー譲りで雪道・林道も安心
  3. 高い残価:ジムニー系はリセールバリューが極めて高い

デメリット

  1. 納期長期化:注文停止→再開未定(2025年6月時点)(carbuzz.com)
  2. 最小回転半径の拡大:都市部の狭い駐車場では苦戦
  3. 車重増による燃費低下:シエラ比で–0.5~0.7 km/L

こんな人におすすめ

  • オフロードも街乗りも一台でこなしたいアウトドア派
  • 小さな子どもを乗せるファミリー層
  • ジムニーのデザインが好きだが、荷室と後席を諦めたくない人

納期と購入のポイント

  • 2025年6月現在、一時受注停止中。早期に欲しい場合は在庫車や登録済未使用車を探す手も。
  • 人気色は「シフォンアイボリー×ブラックルーフ」と「シズリングレッドM」。早めの商談が吉。
  • 残価設定ローンを利用すると月々負担を抑えつつ、高いリセールを活かせる。

まとめ

ジムニー ノマドは、ジムニーらしい本格クロカン魂を残しつつ、5ドア化によって日常使いの不満を一気に解消した一台です。取り回しや納期の課題はあるものの、「遊びも実用も妥協したくない」ユーザーにとっては唯一無二の選択肢となるでしょう。

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